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【汗・新陳代謝について解説 vol.04】運動でかく汗と普段かく汗の違い

ヒトは運動の時はもちろん、緊張したときなどに「冷や汗」をかいたり、様々な場面で汗をかきます。
これらの汗にはどのような違いがあるのでしょうか?
今回の記事ではその汗の違いについて解説していきます。

運動でかく汗と普段かく汗の違いってあるの?

汗には種類があるってご存知ですか?

・運動をしたとき
・辛い物を食べたとき
・緊張したとき

大きく分けると人間はこのような場面で汗をかきます。
この時、サラサラな汗だったり、べたべたする汗だったりと違いがあることはご存知でしょうか?

・運動をしたときの汗=温熱性発汗
・辛い物を食べたときの汗=味覚性発汗
・緊張したときの汗=精神性発汗

実はこのように汗は種類で分類することができ、それぞれに特徴があります。

▼温熱性発汗

暑いときや、運動をしたときに体温を下げるための汗です。
汗腺はエクリン腺になります。
そのため、全身からさらさらとした汗が持続的に流れるようになります。
主には体温調整のための汗ですので、暑さに反応する発汗作用です。

▼味覚性発汗

中華料理などの香辛料によって発汗する汗です。
これは環境に関係なく、舌の受容器が作用して反射的に発汗します。
そのため、食べ終わると汗も引きますが食べている間は汗が止まらなくなります。
こちらもエクリン腺ですので、全身からサラサラとした汗が流れます。

▼精神性発汗

緊張したときや驚いたときにかく汗になります。
「手に汗握る」「冷や汗をかく」といった種類の汗になります。
こちらは汗腺がアポクリン腺になりますので、わきの下や足の裏など一部に限った発汗が見られます。
短時間に発汗することが特徴です。
また、アポクリン腺の発汗になるためややべたつきます。

どの汗をかくと良いの?

温熱性発汗と味覚性発汗は室温や体温・辛味刺激に対し、体が反応する反射性の発汗になります。
これらの汗は環境に体が適応している結果の汗ですので、体にとっては良い反応といえるでしょう。
一方で精神性発汗は程度が問題になります。
精神的に不安定な方ではわずかな不安・緊張によって交感神経が過剰に反応してしまいます。
それによって精神性発汗が見られるようになってしまいます。
いわばネガティブな理由で交感神経が反応しての発汗ですので、あまり良いものとは言えないでしょう。
そのため、メンタルをコントロールして精神性発汗を抑えるということは重要なことと思われます。

自律神経を整えよう!

メンタルコントロールと言うのは簡単ですが、実践するにはなかなか難しかったりします。
そもそも自律神経が乱れる原因は個人によって様々です。
一番はその人にとって自律神経を乱している原因を取り除くことが一番になります。
他にできる対処もご紹介します。

▼有酸素運動

運動は自律神経を整えるために有効な手段の一つです。
運動をすることでセロトニンという物質が体内に放出されます。
これは筋肉を動かす神経が働くために必要な物質になります。
この物質は副交感神経を高める作用があり、精神性発汗で高まりやすい交感神経の働きを抑える作用があります。
そのため、運動をしてこのセロトニンをたくさん放出するのは自律神経を整えるうえで重要なことになります。

▼半身浴

半身浴によって体温をゆっくりと上げることで、副交感神経の働きがよくなります。
普段からリラックスする習慣をつければ交感神経の働きを抑制することができます。
このとき、しっかりと汗をかくことも入浴後の副交感神経活性につながります。
例えば蒸しタオルを使ったり、サウナスーツを着て入浴したりで発汗を促すのも効果的ですよ。

まとめ

・発汗の種類
・良い汗、悪い汗の違い
・おすすめの自律神経の整え方
以上3点を解説しました。

同じ「汗をかく」という生理的反応でも違いがあることがわかって頂けましたでしょうか。
この中で一番気持ちが良く健康にもいい汗が「温熱性発汗」になると思います。
「自然と汗がでることを学習しているカラダ」は健康でいることの必須項目です。
日々のトレーニングで、どのくらい走ったか?どのくらい重りをあげたか?だけではなく「どのくらい汗をかいたか?」も気にしてみてくださいね。

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